最終更新日:10/2/2020
初出掲載日:3/17/2020
ニューヨークにおける新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況、州政府による措置、ビジネスの再開予定等についてまとめています。
【追記】
マンハッタンを含むニューヨーク市は7月20日から社会経済活動の再開フェーズ4に入りました。
ニューヨーク州の感染状況はかなり落ち着いてきていますが、日本や他州との往来には制限がありますのでご確認くださいませ。
ニューヨークの観光地やレストラン、アパレル店は続々とクローズされています。
グロッサリーストアやドラッグストアは通常通り営業していますが、営業時間を短縮しているお店もあります。
各営業状況・再開予定日について、3月30日現在可能な範囲でまとめました。
情報は随時更新していく予定ですが、最新情報は各自で公式サイトよりご確認いただけますようお願いいたします。
タップできる目次
ニューヨークの新型コロナウイルス感染者数・死亡者数
2020年9月25日時点
(在ニューヨーク日本領事館からのメールから引用)
【ニューヨーク州】
感染者数 453,755名 死者数 25,446名
【ニューヨーク市】
感染者数 241,882名 死者数 15,894名
最新情報は下記より確認できます。
>>新型コロナウイルス関連情報 | 在ニューヨーク日本国総領事館
>>Workbook: NYS-COVID19-Tracker (英語)
ちなみにニューヨーク州の人口は約19,400,000人、ニューヨーク市は約8,340,000人。
入院患者数の推移
アンドリュー・クオモNY州知事のツイートより。
10月1日時点での入院者数は648人でした。
Today's update on the numbers:
Of the 119,493 tests reported yesterday, 1,598 were positive (1.34% of total).
Total hospitalizations are at 648.
Sadly, there were 7 COVID fatalities yesterday. pic.twitter.com/IM3j0O7uMI
— Andrew Cuomo (@NYGovCuomo) October 2, 2020
ニューヨークにおける新型コロナウイルス対応措置
社会経済活動の再開(Reopening)
2020年7月20日より、マンハッタンを含むニューヨーク市で社会経済活動の再開フェーズ4に入りました。
再開は4段階に分けて行なわれ、各フェーズは少なくとも2週間の間隔が空けられます。
各フェーズで再開したビジネスは下記の通り
【フェーズ1】
建設業、製造業、卸売業、一部の小売業
【フェーズ2】
オフィスワーク
店内での小売り
ヘアサロン、理髪店
店外での飲食(屋外席)
自動車販売、リース、営業
商業ビルの運営
不動産業、賃貸、清掃
【フェーズ3】
パーソナルケア(ネイルサロン、マッサージなど)
屋外レク(野球場、テニスコート、ドッグランなど)
※当初予定されていたレストランの店内飲食は延期
【フェーズ4】
動物園・植物園(最大収容人数の1/3を上限)
プロスポーツ(無観客)
※美術館は8/24より収容人数25%上限で再開可能
※ジムは8/24より収容人数33%上限で再開可能
※モールは9/9より収容人数50%上限で再開可能
※店内飲食は9/30より収容人数25%上限で再開可能
一体どんな基準で社会経済活動の再開が進んでいったのか!?
というと、再開へ向けたガイドラインが州政府によって細かく規定されていました。
具体的には、州を10地域に分け、下記7項目を満たしているかをチェック。
(感染率の監視)
(1)総入院患者数が少なくとも14日間連続減少しているか,1日の新たな入院患者の数が15人以下であること(CDC基準)。
(2)1日の死者数が少なくとも14日間連続減少しているか,1日の死者数が5人以下であること。
(3)新たな入院患者数が10万人当たり2人未満であること。(病院のキャパシティ)
(4)全ベッドの少なくとも30%が常に利用可能なこと。
(5)ICUベッドの少なくとも30%が常に利用可能なこと。(検査と追跡)
(6)1か月で人口1000人当たり30人が検査を受けていること。
(7)10万人当たり30名以上の追跡要員を有していること。出典:在ニューヨーク日本国領事館からのメール(5月11日)
具体的かつ明確に基準を定めてくれているので、とてもわかりやすい!
再開に関するニューヨーク州HP(英語)
>>NY Forward | New York Forward
ガイドライン全文(英語)
公共の場でのマスク等着用義務化
ニューヨーク州では、ソーシャルディスタンスをとりにくい公共の場でのマスク(または衣類で鼻と口を隠す)の着用が義務付けされました。(4月17日発効)
参照:https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/files/100045059.pdf
自宅待機要請
※自宅待機令はすでに解除されましたが、「ニューヨークでの自宅待機令はどんな感じだったの?」という記録のため、残しておきたいと思います。
2020年3月20日、NY州知事は可能な限り自宅待機を行い,不要不急な外出を控える旨の行政命令(New York State on PAUSE)を出すことを発表しました。
3月22日午後8時より発効。
マンハッタンを含むニューヨーク市は6月8日より段階的に解除されています。
自宅待機令の要点はこちら。領事館からのメールを引用しました。
・原則として全労働者は在宅する
・NY 州滞在者は不要不急の外出を控え、自宅・滞在先で待機
・必要不可欠な食糧品等の買い物、屋外での散歩や運動は可能
・他人とは約1.8メートルの距離を保つ
・レストラン(持ち帰り・宅配のみ)、食料品店,薬局,医療機関、ガソリンスタンド、ドライクリーニング、郵便局、公共交通機関などの必須の機関・店舗の営業は継続
ヨーロッパなどの一部都市とは異なり、外出時に「許可証」などは必要ありません。
New York State on PAUSEの原文はこちら
>>New York State on PAUSE | Department of Health
他州からニューヨーク州へ移動する際の注意点
感染が拡大する州からNY州(NJ州、CN州)へ移動する者に対して14日間の隔離を科す勧告(Travel Advisory)が有効になっています。
9月29日時点で、対象となるのは下記32州+2地域。
アラバマ,アラスカ,アーカンソー,コロラド,デラウェア,フロリダ,ジョージア,アイダホ,イリノイ,インディアナ,アイオワ,カンザス,ケンタッキー,ルイジアナ,ミネソタ,ミシシッピ,ミズーリ,モンタナ,ネブラスカ,ネバダ,ノースカロライナ,ノースダコタ,オクラホマ,ロードアイランド,サウスカロライナ,サウスダコタ,テネシー,テキサス,ユタ,ウエストヴァージニア,ウィスコンシン,ワイオミング各州,グアム準州,プエルトリコ準州
基準は「直近7日間の平均で陽性者数が10万人当たり10人以上又は陽性率が10%以上の州」。
違反者には罰金もありえるとのこと。
ニューヨーク州在住で他州を訪問予定の方や、他州在住でNY州を訪問予定の方はご注意くださいませ。
対象州は随時変更されますので、各自で最新情報をご確認くださいませ。
>>COVID -19 Travel Advisory | Department of Health
日本~ニューヨーク直行便の運航状況
ANA(全日空)
成田・羽田-JFK便は2020年8月2日より、週3便(成田)に増便
・NH009/010(成田)
・週3便(成田発:水・金・日)(JFK発:月・木・土)
※ NH109/110(羽田)は引き続き運休
参照:新型コロナウイルスの影響に伴う2020年夏季ダイヤ 国際線 路線・便数計画の一部変更について(追加分38)|プレスリリース|ANAグループ企業情報
JAL(日本航空)
羽田-JFK便は2020年7月1日から週2便の体制でニューヨーク(JFK)発羽田便の運航を再開
・JL006/JL005
・週二便 (羽田発:月・木)(JFK発:水・土)
※JL004/JL003便は引き続き9月末まで運休
参照:〔9月1日以降搭乗分〕新型コロナウイルス肺炎の影響に伴う一部運休・減便・時間変更について - JAL国際線
ユナイテッド航空
成田-ニューアーク便は2020年6月4日まで全便運休
6月5日から週3便体制で運行再開
・UA78/79
・週3便(成田発:月、木、土)(ニューアーク発:水、金、日)
7月5日から毎日運航予定
・UA78/79(成田発:7月6日より)
参照:COVID-19の影響による日本米国間の減便について、運休や運航本数の変更などの詳細情報を掲載。 - United Hub
日本からNYに入国する際の自己隔離・記入フォーム提出義務化
9月28日より、日本からNY州に移動してきた場合、NY州到着後14日間の自主隔離と利用便・滞在先などの情報を記したフォームの記入が義務化されました。
自己隔離とフォーム記入が義務となる対象は、米国疾病予防管理センター(CDC)が分類する「渡航健康情報」がレベル3(ハイリスク)又はレベル2(中程度のリスク)の地域からNY州へ移動する場合。
日本は現在、レベル3に分類されています。
同フォームの記入を拒否した場合には罰則が科される場合がある、とのこと(詳細未発表)
アメリカから日本に入国する際の注意点
6月30日時点
アメリカから日本に入国する場合、
- 全員PCR検査
- 結果が出るまで待機
- 陰性の場合も14日間の自己隔離
- 自宅等(隔離場所)への移動に公共交通機関は使えない
など、水際対策が強化されています。
詳細と最新情報は必ずご自身でご確認くださいませ。
ニューヨーク観光地・店舗の営業状況まとめ
レストラン・バー・カフェ
9月30日より収容人数25%上限に店内飲食が再開可能となりました。
6月22日(フェーズ2開始)より屋外席がオープン。
デリバリーとテイクアウトのみ営業可
スーパー・ドラッグストア
営業中
【関連記事】ニューヨークのトレーダージョーズ全8店舗の場所まとめ 【2020年最新】
公園・ハイライン
セントラルパーク
公園はオープン
イベントは6/30まで中止
ブライアントパーク
公園でのイベントも再開されました
スケジュールは公式サイトで確認できます
>>Bryant Park - Home
ハイライン
一時閉鎖されていましたが、7月16日より再オープン
・事前予約制
・営業時間短縮(12時~20時)
・一方通行
・マスク着用必須
【関連記事】ハイラインを歩こう コロナ禍編 | ニューヨークの人気観光地
予約・詳細は公式サイトでご確認ください
>>Visitor Info | The High Line
ミュージカル・エンタテイメント
ブロードウェイミュージカル
2021年1月3日まで全ミュージカルを中止。
チケットの返金や変更が可能となります。
公式な再開日はまだ決定されていません。
Broadway performances will not resume in 2020. https://t.co/9xVKi7A292
— broadway.com (@broadwaycom) June 30, 2020
メトロポリタン・オペラ
2019-2020、2020-2021シーズン全キャンセル
再開予定日は2021年9月27日
We regret to inform you that we have made the difficult decision to cancel the 2020–21 season, based on the advice of health officials. However, we are pleased to be able to announce the Met’s 2021–22 season, which will open Sep. 27, 2021.
Learn More: https://t.co/d9VulZiiPt pic.twitter.com/zAlkT3eoWA
— Metropolitan Opera (@MetOpera) September 23, 2020
公式サイト>>Metropolitan Opera | Coronavirus Updates
カーネギーホール
2021年1月6日まで全イベント中止
公式サイト>>Event Updates and Cancellations | Carnegie Hall
美術館・水族館
2020年8月24日より最大収容人数25%を上限に再開可能となりました!
メトロポリタン美術館
8月29日土曜日より再オープン
営業日・時間は下記の通り
土・日・月:10時-17時
木・金:12時-19時
火・水:休館
公式サイト>>https://www.metmuseum.org/
【関連記事】【NY】メトロポリタン美術館 隠れた見どころ・名作ガイド
ニューヨーク水族館
8月27日木曜日より再オープン
事前に日付指定のチケット購入が必要
週七日営業。
営業時間は季節によって異なるので公式サイトでご確認くださいませ。
公式サイト>>https://nyaquarium.com/plan-your-visit/know-before-you-go
【関連記事】ニューヨーク水族館の詳細と見どころ【NY郊外観光】
観光地
リバティー島(自由の女神)行きスタチュークルーズ
7月20日よりフェリー再開
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デパート・アパレルショップ
フェーズ2(6月22日)より小売店(店内)も営業再開可能となりましたが、営業状況・時間は店によって異なっております。
事前に各自ご確認くださいませ。
▽コロナ禍のニューヨーク情報